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紐育ショウを深読みしてみる

楽しかった紐育ショウ。
これをちょっと深読みしてみようと思ったり。

西部劇が舞台。
広井王子氏の年齢からいえば、西部劇は基礎教養のようなものの筈w
今回のガンマンたちもスラスラと出てきたんじゃないかな。

ただ、インディアンをネイティブ・アメリカンと呼称するのは時代ですねぇ。
しかし、この呼称問題、調べてみたらそう単純ではないらしい。当の「アメリカン・インディアン」たちは、呼称変更に反対しているらしい。
というのも、ネイティブアメリカンという語はアメリカ先住民全てをあらわすので、エスキモーなども内包した言葉で、アメリカン・インディアンだけをさす言葉ではないから(よって歴史を覆い隠そうとしている、と)。
難しい問題なのですね。

ともあれ、東日本大震災以降、紐育のショウは、震災と、そこからの復興を重ねあわせてきた経緯があります。
星を継ぐもの(2011)では、暗く沈んだ状態から絆をもって立ち上がろうというエールを。
誰かを忘れない世界で(2012)では、絆を再確認する問いかけを。
そして、今回。

2011でショウを任させることになっていた新次郎が、本当にショウを手がけているという設定。これは復興の歩みがすすんだことの象徴なのかな、と。
一方で、希望を見出せず、目の前で揚げ足をとりあう、人の不幸を願うような様は、まさに今の日本でよく見られる光景。
「やらなきゃいけないのはそうじゃないだろ?」
と言ってるような気がしました。

更に、踏み込んでいえば、(年齢が上である)サニーは、輝かしい過去としての西部開拓時代を持ち出し、希望があった時代だと称賛します。
しかし、今回のショウでは、その西部開拓時代がそうであったのは一面的な味方であり、裏では虐げられたネイティブアメリカンがいたのだと突きつけます。
これって、最近の昭和30年代ブームへの批判なんじゃないの?と思いました。

そして、混乱する日本と日本人に対して、過去を美化するのではなく、過去は未来の糧として、これからの人たちが、これからの希望を抱いて欲しいというように感じたのです。




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