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巴里花組ショウ2014 ~ケセラセラ・パリ~

いってきました、銀河シャノワール劇場!
今回は、天候にめずまれず、残念ながら劇場にたどりつけなかった方もいらっしゃったみたいですね。公式さんも最大限、救済措置をとってくれたようですが、物理的な障害でどうにもなりませんね……。
土曜日の挨拶では、エリカから「これなかった人にも愛を!」という言伝(?)がありましたので、皆様にご連絡させていただきますm(__)m

さて、今回はついに「ショウ」となりました。
内容的にも、その言葉通りでした!
というのも、曲(特に新曲)が、ストーリーに織り込まれている、ミュージカル形式(サクラ風にいえば歌謡ショウ形式)だったのです。
そのせいなのか、今回の新曲は5曲でしたけれども「新曲が多い」という印象を受けました。
特に、ダス・モルテス役松原剛志さんの歌唱力はすごい!
さすが本職という感じ。銀河劇場くらいならマイクいらないんじゃないだろうか?
ダスに怪人3人が絡んだ「死者の詩」は、圧巻でしたね。
OPからそこまではの流れは怒涛という感じでしたよ。
シャノワールのセットが電飾で豪華になっていて、「生と死の狭間」も蝋燭一杯と、舞台装置的にも見栄えがよかったですし。
銀河劇場は舞台設備的に劣るところもあるので、かなり苦労はしてたみたいですが、頑張ってましたね!

さて、ストーリー的なことに話を移しますと、今回はロベリア主役回。
そして、準主役というか、主役級なのはシゾー(笑)
フィルとレーヌを加えた3悪で、舞台を縦横無尽に駆け巡っていました。
巴里にはダンディが出ないので、男性歌唱が弱かったのですが、ダスとシゾー、フィルに、レーヌの女性一声を加えた歌唱をつくることができ、ステージでのラインナップにぐっと厚みが加わったように感じます。
そして、やっぱり「敵」がはっきりしているとストーリーが締まります。

今回のストーリープロットは広井王子。
前回の、紐育、巴里の「仲間割れ」ではなく、「死」を直接的に扱ったのでストーリーとしては緊迫感がありました。ただ、直接的すぎるのでわざと喜劇の色を濃くしたのだ、とはパンフ巻末での座談会で言われていましたね。
そして、これも座談会であったように「蝋燭で寿命」というのは、落語「死神」のネタです。
でも、死を解放とかんがえるのは、キリスト教的ですね(「天国」にいければですがw)。
それでいて、生きることは「贖罪」というのは因果応報な考え方(キリスト教では贖罪はキリストが行ったこと)です。
なんというか、ダスは東西混交でつくりあげた「日本人が誤解しているキリスト教」みたいなものになってましたねw
一方、エリカの「信じるものは救われる」というヤツも、望みを叶えてもらえる現世利益なものではなく、本来は「神を信じれば死語に神のもと(天国)にいける」ということ。
つまり、西洋風に仕立ていたけど、中身は日本風な宗教観なプロットでした。
このあたり、広井さんはわかっていてやっているのでしょう。「死」というセンシティブなものを扱ってる以上、ローカルな宗教観に合わせたほうがよいということかなと。

ただ、最後のオチは、ファンダメンタリストの唱える空中携挙にも似た神の理不尽さを感じたとか言ってしまうのは穿ちすぎでしょうかw

閑話休題。

プロットは広井さんですが、脚本・演出は斎藤栄作さん。
広井さんの(膨大な?w)プロットを圧縮して舞台脚本するのには、苦戦されたのではないかな?と思えます。かなり場面転換などに苦労がみられました(銀河の舞台設備にもかかわってきますが)。
一方、舞台生粋の脚本・演出家らしく、メインで演技している人だけではなく、後ろの人たちにも細かく演技させてましたね。
怪人組なんかは顕著でしたw

また、サクラ大戦を公式素材にあたって「学習」されたとのことで、公式設定に対するキャラのブレは歌謡ショウ後期以降より少ないですね(笑)

あとは今回はダイナミックな振り付けが多く、新鮮な感じでした。

正直にいって、主題、ストーリー的には歴代の中でもトップクラスに位置づけられる「星を継ぐもの」などには全くかなわないし、「ショウ」となったことで、今まで巴里とは異なる流れにもなっていました。
ただ、歌謡ショウも、まあ、ネタとしてはこんなもの(もあった)よなぁ、とか思ってしまったりw

オチの付け方は強引だし、小劇團ぽいとかも思いましたが、斎藤さんは奏では正統派的な脚本も書いているので、わざとなんでしょうね。
神への叛逆なんてのをまともに書くと大変なことになっちゃいますし、書きたいところはそこじゃないし、「死」を濃厚に書込むこともしたくないし、ということでしょう。
まあ、確かにそこに時間をかけるより、巴里花組を見ていたいですしw
喜劇ですからw

「いい舞台」といいうより「面白い舞台」「楽しい舞台」という感想をもちました。
お祭りっぽいみたいな?
巴里はメンバーが笑いよりだそうですから、これでいいんじゃないでしょうかw

とはいえ、不満もなきにしもあらず。
特に大神の扱いかなぁ。
プレイヤーキャラで後から(脚本家が)学習しにくいキャラなのが災いしたのか?
ストーリー紹介が大神からはじまっておいて、「二週間遅れ」とか伏線がましいことを埋めておいて、本筋に絡まないまま終わるのかよー! というね。
今まで巴里では比較的、硬派大神よりだっただけに残念。
正直、脚本的にベロと大神を持て余していた印象です。
「死んだ」ということを理由に、「狭間」に出現させて、最後のロベリア(&3怪人+エリコク)の大立ち回りのところに出現させて窮地を救うとかすればよかったのになぁ。

あと、冒頭のアナウンス。「シンガポール、インド経由、巴里行き」はないだろー。
広井さんならインドもボンベイとか具体的な港名にするだろうし、そもそも「巴里」に船はつけないよ! 内陸だよ! サクラ3でも、マルセイユに船がついて、巴里へは鉄道で移動していたじゃないか~。

なんかどんどんまとまりがなくなっていくので、以下は箇条書きで。

・銀河劇場は終了時間が厳しいのかな? あのビル自体、11時には店が全部閉まるから、劇場も11時完全撤収とか? すると19時開始回があるから、あのぐらいの時間になってしまうか。
・シゾー、フィル、レーヌのトリオが最高だった! かわいかったw
・ロベリアから怪人トリオへの「モノマネ」の無茶ぶりがw レーヌにだけは毎回かわるしw 千秋楽は2回づつだしw
・千秋楽のアドリブ、まさかのダスへのモノマネぶりw フランスパンってw 打ち合わせナシのガチぶりだったそうだw
・千秋楽のアドリブ、シゾーからロベリアへの「井上喜久子のモノマネ」のフリはすごかったw まさか、サクラの舞台で「おいおい」がw
・ダスさんは前々から内田直哉さん(ステージ上で、巴里にも紐育にもそんな人はいない!と言われていたw)にサクラの舞台のことを聞いて、出演したいと熱望していたそうです。
・ダスさん、サクラの舞台にそんなに思い入れをもってもらえるなら、次回も参加してほしいな。神の使いみたいなものだから、神様に配置転換されたことにすれば、何役でも出られるだろうw
・ものまねのところで、ロベリアやレーヌが笑いを一生懸命にこらえているのが愛おしいw
・新曲は素晴らしいけど、相変わらず公平先生が鬼コードをw 「頭の中のお魚さん」なんてライトに歌うのに、あんなになってるなんてw
・公演中の雪はひどかった……。雪が積もる銀河劇場の写真など。

Photo
・オリジナルドリンクがあるのが、銀河のうれしいところ。呑みましたよ!
・そしてこんなスタンド花も。
Sizo

そんなわけで、感想はつきませんが、とにかく楽しい舞台でした。
ぜひ、来年も開催をよろしくお願いします!

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